![]()
ダイアモンドには品質がありまして、品質ごとに、市場も、需給関係もちがいます。原石が 足りなくなって、相場が上がっている品質も多々ありますが、上がっていない品質も、いま では、逆に、すでに、値下がりしている品質もあるのです。 株式の日経平均と同じです。日経平均が上がっても、すべての会社の株式相場が上がること にはなりません。 今回、ここで、強調させていただきたいことは、平均相場の値上がりのなかでも、値下がり している品質があって、その値下がりしている品質の「数」が増えつつあることです。 前回、ここで、ご案内しましたように、いま、ダイアモンド研磨石が、売れなくて、困って います。アントワープだけでなくて、インドでも、売れなくて、売れなくて、タイヘンに、 困っています。 原石の源流の市場相場へ、投機資金が流入したので、原石が大幅に足りなくなって、市場の 相場が上がったから、原石の仕入値段が上がってしまったのですが、その結果、原石の現物 が売れなくなれば、原石の値段は下がって、また、売れるようになるはずです。 ダイアモンドの相場には、大波と小波があって、小波は、つねに、絶え間なく、上がったり 下がったりしています。 そして、大波は、1979年までは、長年、いっかんして、上がりつづけてきて、 オランダ のチューリップとダイアモンドの相場は、値上がりはしても、絶対に、値下がりはしないと いう「価格神話」が成立しました。 もちろん、価格神話が成立したら、相場は暴騰します。もちろん、暴騰すれば、かならず、 暴落します。 ダイアモンド相場は、1980年から1982年ごろまで、大暴落して、その後も、大波は 「ゆるやかな値下がり」をつづけてきました。 ダイアモンドの世界の帝王は「南部アフリカ3国」を庭にしているデビアス社だけだったの ですが、価格高騰の時代の中で、リオティントとロシア政府系組織も、原石供給組織として の実力では、デビアスを越える実力を持った組織として、参入してきたのです。 全世界を庭にしているリオティント、広大な旧・ソ連の大陸を庭にしているロシア政府系の アルロサでは、庭の広さも庭の多様性も、ケタがちがいます。 総合的な大鉱山組織である後発の2社は、経営の収益性や安定性で優っています。資金力、 組織力、技術力でも優れています。とにかく、経営の規模が「まるで」ちがいます。 このあたりの最新の情報は、インターネット上に公開されていますから、日常的に、大いに 楽しみながら、収集しつづけてくださいますように、せつに、せつに、お願いします。 じっさいには、値上がりとか値下がりとか言いましても、ダイアモンドには品質があって、 その品質別に、市場がちがっていて、需給関係が大幅にちがいます。 ですから、ダイアモンドとは、言葉では1つでも、じっさいには、多数のさまざまな商品の 合計であって、1つの商品ではないのです。 そのうえに、原石と研磨石とジュエリーでは、まったく、ちがった世界で、ちがった仕事を することになります。ですから、スゴクむずかしいのですけど、だから、スゴクおもしろい 仕事でもあるのです。 そして、どんな商売でも、同じことなのですが、ふつうは、長い長い流通のプロセスでは、 イチバン源流(原石の世界)か、イチバン末端(ジュエリーのデザイン=加工か、ジュエリー のエンドユーザーへの販売)に、「特別に」強くなったほうが得です。 流通のプロセスの中流域では、なかなか利益を安定的に確保することがむずかしいのです。 自分や自社のスペシャリティーやオリジナリティーを確立できないからです。 1980年から長くつづいていた大波の値下がり傾向の時代の中で、世界のダイアモンドの 需要は数量面では大幅に伸びました。 たほうでは、デビアスの経営は破綻しまして、上場会社としてのデビアスは消滅してしまい ました。 ですから、新規の原石鉱山への開発投資は、長年、停滞していました。そして、原石の需要 と供給の関係が、構造的に供給不足になりまして、そのスキを、投機資金につかれる結果に なったのです。 今回の大波の値上がりは、わずかに数年間の短期間の値上がりだったのですから、今後も、 20年間とか、少なくとも10年間ぐらいは、つづくという意見がおおいです。 けど、じっさいに、どうなるのか、年々、日々、市場は進化しつづけていますので、今後の 大波の動向には、おおいに「????」があります。 今回の値上がりは急激でした。ですから、短期間ではありましたけど、もう、じゅうぶんに 値上がりしてしまった、かもしれません。 それから、リオティントもアルロサも、デビアスとは「まったく」ちがった組織文化を持つ 組織ですから、デビアスのようには、ダイアモンドを「特別視」していません。 値上がりにも、値下がりにも、対抗しようとはしません。相場は、自社のエゴや都合で支配 してはならない、市場が決めたらいい、そんな態度で対応しているように見えます。 ですから、この後発の2社の原石は、値上がりするときも、値下がりするときも、急激で、 大幅になりやすいかもしれません。 もしかしたら、構造的で、長期的な値上がりや値下がりの「大波」が、弱くなったり、最後 には、消えてしまったりするかもしれません。 デビアス独裁の時代と、これからの時代には、大きなちがいがあるかもしれません。小波が ひんぱんに発生して、その小波のなかに、ときどき、強い小波があって、世界のジュエリー の市場の需要動向に密着して対応して、小波が適正に柔軟に動くかもしれません。 何ごとにも、一長一短があって、良いことばかりではありませんが、ダイアモンドの原石の 流通システムが、自由化し、民主化し、国際化しつつある=新しい時代では、その新しさを 全面的に肯定的に評価したら、ジュエリー市場主導型の健全な市場型のダイアモンド文化が 発展するかもしれません。 ダイアモンドが、ふつうの商品になった、と言えると思います。少なくとも、ふつうの商品 に大幅に近づいたと言っていいでしょう。 しかも、ピンクとか、特別に高品質なホワイト系の大粒石とか、相場の変動の特別に大きな 「希少の中でも特に希少な」商品は後発の2社が圧倒的に強い商品です。 今回の値上がりでも、値上がり率の低かった品質がありました。なかには、値下がりさへも した品質がありました。後発の2社が、相場を市場の対応にまかせきって、自らは放置した からでしょう。 最近では、「ダイアモンドの中に、値下がりする品質が増えつつあります!!」ですから、 今回の高騰は、そのピークをすぎた?のかもしれません? おおくの品質の原石が値下がりしたわけではありません。まだ、誰にも、具体的な値下がり の確認は実行できていません。けど、値下がりした品質の「数」が増えつつあります。 売れなくなって、売れなくなって、困り果てた人たちの数が増えて、大波の間に、ちょっと 強めの逆方向の小波が発生した、だけなのかもしれませんね。どんなに、強くても、小波は 小波です。大波とは、基本的に性格がちがう波ですから、慎重に確認しましょう。 まだ、まだ、まだ、まだ、とうてい、大波の上昇傾向が転換した、などと言えるような状況 ではありません。値上がり傾向の大波は、まだ、はじまったばかりです。 けど、後発の2社の基本的なポリシーから推察すると、今度は、値下がりする品質の「数」 が増える可能性は「小さくない」と考えるべきでしょう。 今回は新緑のフンスリュック高原の名物の菜の花の黄色いジュータンです。例年なら、5月 のサイトの写真のテーマですけど、今年のヨーロッパは季節の進行が後れています。 3月に冬が長く居すわって、春が来るのが後れました。ヨーロッパ、特に、ドイツは自然の 破壊をともなわない環境にやさしい国づくりを進めているのですが、大国の中国とアメリカ が旧態依然の経済成長至上主義の国づくりを進めていて、2国だけで、世界の二酸化炭素の 半分以上を排出している=モノスゴク危険な状態がつづいていますから、地球の未来には、 今のところ、希望は持てません。 ヨーロッパは世界でもイチバン進化したクルマ社会です。ところが、そのガソリンの値段は 日本よりも高いです。かなり高いです。 ヨーロッパには北海油田があります。さらに、アラビアからの原油の輸送コストも安いです から、原油コストは日本よりも安いのですけども、ガソリンの税金を、どんどん、どんどん 値上げしていまして、ガソリンの小売の値段は日本よりも高いです。 タバコの場合も、そうですけども、よけいなことは言わないで、モノスゴク税率を上げて、 結果として、消費量を減らさせようという政治なんです。 力づくの政治みたいですけども、賢い政治かもしれません。政治家も、役人も、消費者も、 選挙民も、日本よりも、戦争や、流血革命などの経験が豊富で、オトナに進化している社会 かもしれません。 一般消費税も、20%を越えていて、モノスゴイほどの高率ですが、所得税は低いですし、 国の財政赤字も、年金の赤字も、赤字国債の残高も、ゼロです。 民主的な国家になってからの歴史的な経験が長いせいで、さんざん苦労してきたから、人々 の心の中に、子供みたいな、「甘えの構造」が少ないのでしょう。 そして、クルマの燃料としては、自然に優しいディーゼルを推奨しています。ディーゼルの 税率を大幅に低くおさえています。 そのディーゼルには、大量の菜種油を混入しています。日本語のディーゼルとはちがう燃料 に進化しているかもしれません。 菜種油を大量に混入すると、大気汚染の少ないベターな燃料になるのだそうです。それで、 いまのヨーロッパでは、菜の花畑が増えつづけています。 特に、国土面積の大きなドイツとフランスの菜の花畑が、どんどん、どんどん、拡大しつづ けています。 フンスリュック高原は、尾根や谷間の斜面などの部分には、緑濃い森林がおおいのですが、 その間の平坦な部分は、明るく開けた広々とした牧草地です。 日本の信州の高原や北海道のような「牧草地としては世界でも最適な気候条件に恵まれた」 適当に、寒冷で、温暖で、その上に、モノスゴク広大な、牧草地です。 熱帯や亜熱帯の草地では、雑草や雑木が、猛烈に繁茂しますから、優良な牧草地にならない のです。しかも、ヨーロッパには小雨の日が多いです。 日本よりも、年間の降雨量は、少ないのですけども、小雨の降る日の日数がおおいのです。 天然のシャワーが、毎日のように、適量の水を散布してくれています。 ですから、国土の全土が、すきまなく、緑の草地でおおわれています。世界でも、これほど までに「完全に緑におおいつくされた」自然はありません。 ヨーロッパ大陸の中でも、全ヨーロッパが、このように、完全に緑でおおいつくされた大地 なのではありません。私の身辺のヨーロッパだけです。 たとえば、イタリアへ行きますと、地表に、緑のない、赤茶けた空間が増えます。小雨の日 の数が少なくて、気温が高いからでしょう。スペインも、そうです。 グリーン、グリーン、グリーンの緑におおわれた大地は、ヨーロッパの中でも、私の身辺の 1部分のヨーロッパの大地です。北欧でも、東欧でも、ちがいます。 最近では、この牧草地の「牧草そのものを」採集して、乾燥させて、大きなビニールの袋に パッキングして、世界各地へ輸出しています。 世界的には、いま、家畜の数は供給過剰なのだそうですけど、高品質な牧草は供給不足なの だそうです。 アメリカやオーストラリアなどへ、家畜のゴチソウとして、適度に乾燥されてパックされた 極上の牧草を輸出して、冷凍されて、カットされた家畜の肉片を輸入しているのです。相互 の自然の特性を活かしきった、国際的で、あざやかな分業システムが出来上がっています。
http://www.shapefree.com/newjpg/P5173432.jpg すでに、原子力発電の全廃を国会で決めた国です。国づくりとは何か?国家戦略とは何か? それらを考える上で、良いモデルです。いま、隣国のフランスとの結婚話が着々と具体的に 進んでいます。
http://www.shapefree.com/newjpg/P5163393.jpg いまでも、アントワープ往復のときに、使う回数のおおい道でして、高速道路との接続の便 は良いのですが、ここは、まだ、モーゼル川の東岸です。やっぱり、西岸のほうが、便利で 快適ではないか?と思案中です。
http://www.shapefree.com/newjpg/P5143219.jpg
http://www.shapefree.com/newjpg/P5143275.jpg
http://www.shapefree.com/newjpg/P5123162.jpg ビクトリア瀑布という世界でも最大級の美しい滝のある国です。南部アフリカ3国は長年の デビアスの庭ですが、ジンバブエから北はケニアのナイロビにアフリカ大陸の拠点を持って いるリオティントの庭です。 MUROWAというのは原石鉱山の名前です。現地の地名です。リオティントでは、アーガイル、 カナダのダイアヴィック、というふうに、鉱山別のサイトで、そのサイト・ホルダーに原石 を販売しています。 南アフリカ産の原石はカラーとサイズの品質が低いです。幸いに、北隣のボツワナ国内には ジョワネングというスゴイ大鉱山がありまして、カラーもサイズもベターな原石ですから、 いまのデビアスの強力な主戦力になっています。 けど、結晶構造が特殊な結晶でして、カット品質の高い研磨石の生産には適していません。 さらに、カラーの品質も上の品質の大部分がGHぐらいで、限界があります。 ジンバブエはボツワナよりも北側の国ですから、ムロヴァという超大鉱山が発見されたとき から、おおいに期待していましたが、期待どおり、南アフリカ産の原石のようなスバラシイ 結晶構造の原石です。もちろん、サイズも、カラーも、高品質です。今後、さらに、生産が 本格化するでしょうから、楽しみです。 この写真の原石は原石の表皮が、うすいグリーンのカラーで、天然で、コーティングされて います。もちろん、研磨したら、表皮のグリーンは消えます。もっと、ズーット濃いイロの グリーンもありますから、いっそ、原石のまま、ジュエリーにセットしたい原石です。 このサイズですと、気楽には使えませんけど、もっと小粒な=原石のサイズで、2分とか、 1分とか、それ以下のサイズで、表皮が明るく濃いグリーンなら、面白いジュエリーの素材 になるかもしれませんね。 |