「目前にせまっている世界のダイアモンド産業の大改革」

ダイアモンドは、原石でも、研磨石でも、流通の段階をグルグル回って、売上や利益を発生 させている面があります。その売上や利益は少なくありません。

けど、ホントウの売上は、ジュエリーにセットされたダイアモンドがエンド・ユーザーの手 に渡ったときに発生します。

これがダイアモンドの実需です。その実需がヨーロッパやアメリカや日本などでは激減して しまっている、と伝えられています。

私も、正確には確認できていませんけども、長年の信頼できるジュエリーの販売会社からの 情報ですから、いままでどおりに、その情報の精度は、信頼しています。

なぜ、売れなくなっているのか?その理由は、ダイアモンドの石の値段がトンデモナク高く なっているからです。

モノの値段は、需要と供給の関係で決まります。売れて、売れて、売れまくったら、需要が 増えて、供給が足りなくなりますから、値段は上がります。逆に、今のダイアモンドみたい に売れなくて、売れなくて、困ったら、値段は下がります。

ところが、ダイアモンドの値段は下がりません。それどころか、まだ、上がっている品質の 数のほうが、下がっている品質の数よりも、おおいくらいです。

ダイアモンドの原石の相場が、源流の原石市場で、上がっているのです。売れなくて、売れ なくて、下がっている品質の数が増えつつあるのですが、上がっている品質の数のほうが、 まだ、おおいのです。

この源流の相場が、ダイアモンド流通の障害になっているのです。ジュエリーの需要の維持 の決定的なマイナス要因になっています。

値段が高くなりすぎて、買うのはバカらしいですから、「まともな」エンド・ユーザーには 見放されているのに、それでも、値段が上がっているのです。

このままの状態がつづいたら、日本の市場も、アメリカの市場も、過去や今のヨーロッパの 市場のように、「ダイアモンド嫌いの市場」になってしまいます。よっぽどのバカや無知や マヌケでないと、ダイアモンドを買わない市場になってしまいます。

ダイアモンドがバカや無知やマヌケのシンボルになって、それを着用することは「ふつう」 の女性には恥ずかしい市場になってしまいます。

現状の「ビドク売れない」状態を見ていますと、すでに、そうなりつつあって、そうなって しまった市場が増えつつあるのかもしれませんね。

要するに、源流の市場の相場が、ダイアモンド・ジュエリー市場を消滅させつつあるのが、 現状なのです。

ムカシ、構築されて、いまも生きている=グレードを中心にした「タカラモノ価値」信仰に 基づいたダイアモンド流通システムが、いまの自由化し、民主化し、国際化し、情報化した 先進国の「ふつうの」市場には「とうてい」受け入れられない、のです。

「相場価値」や「タカラモノ価値」は確かな換金性を意味します。相場は、動きますから、 買ったときの値段で換金できるとはかぎりませんけど、売るときには、その日のそのときの 相場で、いつでも、ただちに換金できます。損するケースと得するケースがあるだけです。

けど、ダイアモンド・ジュエリーのエンド・ユーザーには換金ができません。換金した場合 には、イチバン幸運なケースでも、買った値段の3分の1ぐらいの値段でしょう。

日本の小売値段が10万円であるダイアモンド研磨石の場合、きわめて、おおまかに、試算 すれば、アントワープ市場での研磨石の相場は3万5千円ぐらいでしょう。

今では、日本国内の流通合理化も進んでいますから、アントワープでの相場が4万円とか、 5万円前後とか、それ以上の値段の石が日本の小売段階で10万円で売られているケースも あるでしょう。逆に、3万円や、それ以下のケースも、ありますかね?

研磨石が3万5千円の場合、研磨する前の原石の相場は3万円、原石の原石産地でのコスト は「ふつうは」3千円ぐらいでしょうかね?

私の体験では15%=4千500円未満の事例を見聞したケースが多かったです。たぶん、 原石鉱山の開発費の巨額な大規模な鉱山ほど、採掘権、広大な土地の使用税、長距離の道路 や空港の施設費、鉱山の安全確保の費用、環境保護の費用などなどを含む固定コストの割合 が高いケースがおおい、かもしれませんね。

開発費の低い小さな鉱山ほど、裸の自分の目の前に落ちている原石を拾い集める=小規模な リバーの鉱床ほど、採集コストが低いのは当然ですから、鉱山別にコストの差が大幅である 事実は、前向きに、積極的に、肯定できます。

偶然に発見されたばかりの小さなリバー鉱床のコストなら、ほとんどタダ同然でしょうし、 巨大な組織の長年の巨額な開発投資で開発された巨大なパイプ鉱床の鉱山なら、採掘コスト が一定の金額以上であるのは、当然でしょう。その重い重い事実は、積極的に、肯定的に、 受け入れできます。

要するに、アントワープ市場内の原石相場には、モノスゴク問題があるのです。グレードが あるから、相場があるのか?相場があるから、グレードがあるのか?このケースのニワトリ と卵の関係の話は、やめますけど、とにかく、ここらで、既存の原石流通システムや鑑定の 問題のマイナス面と、真剣に、真正面から、対決する必要がありませんか?

原石の相場によって、モノスゴイ高ゲタをはかされている相場から、相場の高ゲタの部分を はずさせたら、上記の日本で10万円で小売しているダイアモンドの小売値段は5万円か、 3万円か、3万円以下にまで、下げられるでしょう。

あるいは、同じ10万円で、もっと大粒な石や、多数個の石や、はるかに高品質な石を売る ことができるでしょう。

とにかく、ダイアモンドですからね。ダイアモンドを適正な値段で売れたら、ダイアモンド を売るのに、売れなくて、困ることはないでしょう。

今の販売システムは前時代の20世紀に構築されたシステムです。ダイアモンドの国際的な 普及が必要であった時代で、まだ、まだ、古い未開な時代だったですから、その時代には、 有効で、機能的なシステムであったのかもしれません。

どんなシステムにも、問題や欠陥があります。それらを改革しつづけて、進化しつづけない かぎり、A diamond is foreverとは言えません。

昨春に、アメリカのニューズ・ウィーク紙に、まっこうから、批判されたとおりに、人間が つくったシステムなんか、しょせん、Nothing is foreverなのです。

永遠に改革し進化しつづけることがforeverなのでしょう。ダイアモンドは地球上でイチバン 美しくスバラシイ物質です。私たちの誇りです。

人類の永遠のタカラモノです。問題があるのは、その流通システムです。確かに、あの時代 には、傑作で、ベストなシステムであったのかもしれませんが、もう、古いです。古くて、 古くて、古くて、欠陥だらけで、今や、ジュエリーの「販売上の大障害物」です。

世界や日本の全ジュエリー関係者にとっても、ジュエリーのエンド・ユーザーにとっても、 「諸悪の根源」である、と言っても過言ではないでしょう。

この相場の高ゲタ分は、いまでは、具体的に、誰と誰を、どれくらい、もうけさせているの でしょうか?

損をして、ヒドイ苦しみのなかで生きているのは、世界のジュエリーの生産や販売の関係者 の数百万人、それから、研磨労働者の数百万人で、原石の鉱山労働者の数十万人「以上」も 深刻な被害者でしょう。

そして、ジュエリーのエンド・ユーザーは、どのくらいの数になるのでしょうか?買うのが バカらしくて、世界の先進国では、どんどん、どんどん、数が減っているでしょうけども。

ごくごく少数の受益者がいて、モノスゴク多数の被害者がいるのです。こんなバカげた古い 古い古い原石流通システムは、大改革が必要です。放置しておいたら、世界のダイアモンド の市場が消滅します。

ところで、じっさいに、得をしているのは、誰ですか?相場なんかないほうが、鉱山会社の 経営は健全化しませんか?健全な需要が大幅に増えますからね。

実需が増えたら、そのときこそ、ホントウの値上がりがあるでしょう。実需の数量が安定的 に増えて、力強い安定的な値上がりが長期的につづいたほうが、原石鉱山会社の株式の相場 は上がりませんかね?

ダイアモンドの相場と鉱山会社の経営の関係を知りたいですね。不自然な相場が消えたら、 アメリカ政府やヨーロッパ連合政府の態度が、今みたいな反デビアスから、親ダイアモンド へ、全世界のジュエリー産業擁護へ、基本的に変りませんかね?さらに、ロシアの国の政府 もダイアモンドの原石鉱山への投資を実行しやすくなりませんかね?

国連を悩ませている「血ぬられたダイアモンド」なんか、ただちに、消えてしまいますよ。 今のキンバリー・プロセス・証明書なんか、まったく、バカげています。

問題があるのは、原石相場が、原石の産地での採掘コストに比べて、モノスゴク異常に高く 高騰したまま維持されている「いまの原石流通システム」なんです。

それを、原石の輸出入の際に、「KPC」を添付させて、いまみたいに、原石の流通を、異常に 不自由にしていたら、結果としては、「原石相場を高値に硬直化させる」だけです。

数年前のアントワープ市場内で、「KPC」(=キンバリー・プロセス・サーティフィケート) の発案者は、デビアス自身だ、と教えられましたけど、ホントウですかね?

悪銭浄化なんかも不可能になります。危ないことをやるのは、よっぽど、異常に、もうかる からでしょう。いまでも、ときどき、日本国内に、わけのわからないほどに安い値段の石が 流通していることがある、と聞きますけど、そのわけのわからない部分の供給源も、完全に 消えるでしょう。

原石産出国が民主的な国家になっていないケースでは、ムカシのソ連みたいに、現地の国内 の産出の現場では「タダみたいな」原石を、アントワープやスイスで、ただちに、「高額な 原石の市場の相場で、裏金のドル現金に換金できますから」、その時の原石産出国の独裁的 な権力者たちの権力基盤の維持や強化に、違法に悪用されかねませんが、その危険も完全に 消えます。

大局的な視点や、長期的な視点から見たら、いまのように異常に高値の原石相場の存在が、 巨大で、全世界的な、原石の鉱山の大組織の経営のプラスになっているとは、「とうてい」 考えにくいですね。

問題は、どうやら、そのほかに、数百人か?数千人ぐらいか?いるらしい、原石の相場への 投機者たちですかね?

いわゆる世界の原石市場であるアントワープ原石市場で、毎日、毎日、原石を売買している らしい?連中です。けど、誰が、具体的に、どれだけ、買っているのか?売っているのか? わけがわからない連中です。

もちろん、真の巨悪は、原石の鉱山会社である、という「定説」もありますから、ここでは 原石市場に秘密の私的な相場が存在する事実を「諸悪の根源」としておきましょう。

現行のシステムの諸慣習は、法律的には、2010年12月31日で完全に終って、その日 以降は、ヨーロッパ合衆国の税務監査は、「ふつうの税務監査」のとおりに、法律に厳密に 忠実に実行されることになっている、と聞かされています。

歴史的に裏金構成比率の高い産業です。数年前でも、紙袋に入ったドル現金で、決済されて いたのを見かけたことがあります。さまざまに雑多な汚い小額な金額の紙幣のドル現金が、 正確には枚数をチェックされていない状態で、流通していました。

そんな紙袋が、幾つも、机の下に転がっていて、袋に入っている金額は「推定金額」です。 1袋が10万ドルとか言っていても、誰もが確認していませんから、ふつうは、もっと多額 が入っているのでしょう。

受け取るほうでは、あのAがA国から持ってきたんだから、2割ぐらいは多く入っているのに ちがいないとか?あのBがB国から持ってきたから、1割ぐらいおおいのかな?と長年の経験 から「推定」して、10万ドル分のダイアモンド研磨石を渡していたようです。

ダイアモンドを受け取った買い手側は、ダイアモンドを渡した相手を信用して、受け取った のでしょうね。

イノチがけですよね。買い手が未熟な買い手で、もし、その買い手には8万ドルでしか売れ なかったら、買い手側の支持勢力に殺されかねないですよね。

テロリストが受け取った報酬か?アメリカ軍の多数の兵隊たちが私的に使ったカネか?何が 何だか分かりませんけど、どこかの現場から、数を正確に数えられないまま、無造作に紙袋 にパックされて、手渡しで、運ばれてきたカネでした。

どこかの現場の周辺には、その時に、存在していたドル紙幣の数が、あまりにも多すぎて、 物理的に、誰にも、数えられない状態になっていたのでしょう。

何十億円でも何億円でも何千万円でも、いったん、小型軽量で携帯に便利なダイアモンドに 変わってしまったら、その後は、「キレイ」なカネに交換できます。銀行の残高の数字にも 置き換えられます。

若かったころ、銀行の残高の数字に比べて、お札の単位のバラバラな多数の汚いドル紙幣の 交換価値が2割ぐらい低いケースがあって、不思議に思っていましたが、誰もが、銀行へ、 持ちこみたくないカネや、銀行でも、受け取ってくれないカネが実在するのですね。

アントワープには、ムカシから、やけに、「小規模で私的な」為替のブローカーや、銀行が 多かったですけど、いまでは、減りました。いまでは、ヨーロッパ連合の政府ですからね、 その政府の目が厳しくなったのでしょうね。

ひと昔前か、もっと前だったでしょうか?全宝協がアントワープで鑑定所を開業しました。 若い二人の男性が派遣されてきました。

全宝協の理事の方々から、ウチの会社の支社みたいな感覚で、ちょっと、手助けしてやって くれないか、と頼まれましたので、少し、激励しました。

やがて、ベルギーの若い警察官から、ゼンノーキョーって、日本のヤクザの組織なのか?と 質問されて、ビックリしました。

ZENHOKYOを、ベルギー人は、ときに、ゼン・ノーキョーと発音します。ベルギー国の警察官 にも市警と国警がありまして、国警は、めったに、出てきませんけど、私の生活体験では、 自分自身の生命の安全を確保するために、ときどき「モノスゴク」決定的なほど、お世話に なるケースがありましたので、こちらも、ていねいに、慎重に、応対していました。

組織力があって、有能で、敏速に、パワフルに、正確に、こちらからの頼みごとへの対応を 実行してくれます。ベルギーでの生活の安全の確保には、じつに、ありがたく、頼りになる 存在です。

それで、なぜ、全宝協を調べたいのか?尋ねましたら、あの連中の日本の組織は悪銭浄化を やっている。麻薬や武器の取引などで、かせいだ、悪銭で、ダイアモンドを買って、日本へ 輸出すると、日本の多数の1流の銀行からドルが送金されてくる。そのドルは「キレイ」な カネだから、便利なシステムなんだよ。たぶん、日本の国内では、知られていないシステム だろうから、「アナタ、アントワープ在住の日本人の責任で、日本国内の会社へ警告しても らえないか?」と言われました。

たぶん、アントワープ側の輸出先の日本の輸入会社を調べたら、それらの会社の経営者に、 全宝協の理事さんたちが多くいて、そのような日本の老舗の大手の会社が、アントワープの 歴史の古い特定の会社から、あの時代には、たまたま、特別に多額の輸入を継続していたの でしょうね。

全宝協は日本の老舗の卸売会社の協同組合であって、絶対に日本の国内の「ヤクザ」の組織 ではないこと、HRDやベルギー政府の通産省や外務省に問い合わせて、大至急に確認してほし いこと、日本から来て、駐在している二人の若い男性は、鑑定の熟練者ではあっても、取引 の熟練者ではないから、石の現物の取引には関係していないこと、もし、大至急に、彼らに 会いたければ、HRD事務所内へ私が彼らを連れて行くこと、などを伝えました。

近い将来には、特に、2011年1月1日以降には、アントワープのダイアモンドの産業の 存立基盤が、おおきく、ゆらいで、急激に、大幅に、衰退していくのか?ぎゃくに、大発展 していくのか?どっちか、ですね。きっと、両面あるのでしょう。とにかく、ダイアモンド 産業の世界的で構造的な大転機がせまっています。

古い部分、不健全な部分は、消滅していって、他方では、健全な部分は、大いに、発展して いくことになるのでしょう。

今年中に、おそくても、来年には、インドのムンバイ国際空港の近くに、世界でダントツに 最大規模で、最新で、最高性能のダイアモンド取引所ビルが開業します。

ダイアモンドの原石は、研磨されて、ジュエリーの素材にならないかぎり、業界の外の市場 には出ていきません。

(今や、将来は、原石を原石のまま、ジュエリーの素材に使う=モダンなデザインの需要が 急増しつつありますけど、ここでは、古い業界内の話だけに限定させていただいて、この話 を単純化させてください。)

(じつは、原石を原石のままジュエリー素材に使う=モダンな需要に対応するには、前述の 「血塗られたダイアモンド」対策用に、国連が、デビアスの発案で?定めたKPC書類の添付 が必要である現行の輸出入の手続きが、決定的に大きな障害になります。)

(デビアスの発案?とは、アントワープ市場内の裏側でのウワサ話です。事実か?どうか? 私は知りません。けど、ドコの誰か知らないけど、あくどい悪党どもめ!また、また、コリ もしないで、チクショウめ、やりあがったな!世界をハメやがったな!と私も怒り狂ったの ですが、原石でも、ジュエリーにセットしてしまえば、原石ではなくて、ジュエリーになり ますので、輸出入の厳しい制約は消えます。世界は進化しました。バンザイです。)

原石を原石のままで、ヨコへ、くるくる回す販売方法でなくて、川下のタテの方向へ、研磨 する工場へ販売できる能力は、圧倒的にインドの会社が強力です。

インドには100万人を「はるかに」越える超多数の研磨労働者が実在していて、研磨工場 の設備投資の金額も圧倒的にダントツに世界最大です。

要するに、原石の仕入能力と販売能力、研磨能力では、いまでは、インドが世界でタダ一つ の圧倒的に最大の能力を持っているのです。

まだ、まだ、まだ、さまざまな曲がり道や、進路がありますが、いま、私たちは、歴史的な 転換点を通過しつつあるのです。そのことだけは、まちがいない事実です。

いまのままの原石流通システムで、原石の市場の相場が高騰したままでは、ジュエリー市場 からダイアモンド需要は消えてしまいます。ダイアモンド・ジュエリー市場はヨーロッパや アメリカや日本などの世界の先進国からは消滅してしまいます。

原石の相場=ダイアモンドのタカラモノ価値の換金価値が上がっても、ジュエリーにセット されたダイアモンドの換金価値は、ごくごく、わずかしか、上がりません。

じっさいには、ジュエリーの買値がモノスゴク高くなるだけですから、ジュエリーの需要は 激減してしまいます。ジュエリーの市場は消えてしまいます。まことに、残念ですけども、 すでに、消えつつあるのが現状です。

ダイアモンドのエンド・ユーザーには、ダイアモンド以外に、買えるモノ、買いたいモノが イッパイあります。選択の余地は無限にあります。

ダイアモンドの小売会社にも、取り扱える商品の選択の余地はイッパイあります。その選択 の余地は源流へ行けば行くほど、減っていきます。

源流へ行けば行くほど、ダイアモンドのプロが増えて、ダイアモンドでなければ、生きては いけない人たちが増えます。

そのダイアモンドでなければ生きていけない人たちが、ダイアモンド・ジュエリーの市場の イノチを消そうとしているのです。枝葉に目を奪われ、大樹を見ず、また、樹を見て、山を 見ずに、大局を見失っています。いま、構造的な改革が必要な時です。

たとえば、世界自然遺産の知床半島。知床半島と知床の海は世界でもイチバン豊かで美しい 自然環境の人類のタカラモノとして知られています。

知床の山々には、手つかずの原始のままの豊かな自然があります。杉などの植林ではなく、 落葉広葉樹の原始林に覆われています。その落ち葉が川に落ちて、落ち葉をエサにする水生 昆虫を育て、その昆虫をエサにする川魚を育て、その川魚をエサにする野鳥や野生の動物を 育てています。

その落ち葉の大部分は海に流れて、川の生き物たちとともに、海の生き物たちを育てます。 さらに、ロシア極東の大河アムール川。

大河アムール川はロシアの大地の豊かな養分をオホーツクの海へ運びます。そして、海の中 に大量の植物プランクトンや動物プランクトンを発生させます。

それらが、冬に、流氷と一緒に、知床の海へ流れ着きます。オホーツクの流氷の下では南極 の氷山の下で起こっているようなことが起こっているのです。

南極の氷山の下の海中では、多数の植物プランクトンと動物プランクトンが育って、世界一 豊かな海中環境が生まれて、オキアミのモノスゴイ大群が育ち、それをエサにして、巨体の クジラが育っています。

豊かな山々の自然が川を流れ下って、海の自然を育て、その海の自然が、さらに、山の自然 を豊かに育てているのです。

私たちはダイアモンドの川の流れの中に生きています。川にも源流や中流や河口などの環境 があって、私たちの現状認識には、お互いに、大きな違いがあります。

けど、万物の母なる豊かな海の存在は、瞬時も忘れてはならないでしょう。もちろん、山々 の神々も畏れ敬いつづける必要があるでしょう。

自然を、あんな未熟な文化や科学のレベルの人間どもが、管理できる、管理すべきである、 と考えたのですね。バカでしたね。野蛮人でしたね。

いまの人間の文化や科学のレベルは、まだ、まだ、きわめて未熟です。第二次大戦後の日本 でも、山々に多数の巨大なダムを造成し、中流や下流の河岸はコンクリートの護岸の堤防で 固めて、傲慢にも不遜にも、偉大な自然の循環を否定して、自然を破壊してきました。

いまから、考えたら、あきれはてるほどの愚かな暴挙だったのですが、その時代には、それ が正義であり、善であり、日本の安全と繁栄に「かかせない」建設であったのです。

人間のシステムには、どんなシステムにも、さまざまな欠陥があります。まだ、まだ、人間 は愚かで未開な野獣にすぎません。

だからこそ、大きな発展の余地があるのですが、たほうでは、絶え間ない改革が必要です。 まして、原石流通システムや鑑定の欠陥や問題は、もともと、広く知られていて、世界でも 日本でも、日常的に、語られてきたコトなのです。もっと、ズート前から、改革をスタート させるのが自然で当然だったのに、ミンナ、横着して、なまけてきましたね。

この話、キリがありませんから、次回や、次回以降に、先送りして、今回は、このへんで、 やめましょう。1回分としては、すでに、今回は長すぎましたね。

今回のトップの写真はアルデンヌです。ふつうなら、いまごろのアルデンヌなら、ナデシコ の花なのですが、今年は、季節の進行が後れています。

やっぱり、バカで、自分勝手な人間どもが、過度な自然破壊をしすぎて、地球の自然の健全 なバランスが異常になっているのでしょう。

じつは、私も、ナデシコの花を撮りに出かけたのですが、途中のアルデンヌの風景を見て、 今年のアルデンヌの季節の進行の後れ方が具体的に理解できました。

それで、ナデシコの花は、まだ、咲いていないかな?と考えていましたら、急に雨が降って きました。

ナデシコは古城の壁に咲きますので、カメラを空へ向けて、撮る必要があります。雨の日の 撮影には向かない被写体です。

幸い、ナデシコの古城の手前に、オルバルのノートルダム大修道院があります。この季節の アルデンヌではナデシコばかり撮っていましたから、昨年あたりから、チョット気になって いましたので、とっさに、行き先を変えました。

マリア様のご加護のせいでしょうか?ノートルダムに着いたら、とつぜん、雨があがって、 晴れ間が出てきました。

黙想者の中庭ごしに見た大聖堂です。フランス革命の際に破壊されて、20世紀初めに修復 された新しい大聖堂とモダンなマリア像です。右側が修道者の住居である修道院です。その 奥にあるのがビールの醸造所です。

ベルギー名物のビールの中でも、最もベルギー・ビールらしいビールです。「オルバル」と いうブランドです。

私はアントワープヘ帰ったら、チャンスがあれば、真っ先にオルバル・ビールを飲みます。 ドイツのワイン産地の住人にはベルギーで買うワインは、高くて高くて、買うのがタイヘン なのですが、さすがに、ビールは、ドイツともイギリスとも、ちがって、いかにもベルギー らしい独特の味で、ありがたいです。

http://www.shapefree.com/newjpg/P5303685.jpg
上の写真のマリアさんのクローズ・アップです。新緑の季節のマリアさんのお顔も、美しい ですね。

http://www.shapefree.com/newjpg/P5303690.jpg
私は、ムカシから、こちらのマリアさんの大ファンです。11世紀ごろ建てられた修道院の オリジナルなマリアさんの1つなのでしょう。

世界にマリア像が何万体あるのか、キリスト教徒ではない私には想像もできませんが、この マリアさんほど純粋に美しいマリアさんは、ないにちがいない、と信じています。

http://www.shapefree.com/newjpg/P5303678.jpg
上の写真のマリアさんの環境です。オリジナルな大聖堂は廃墟になりましたが、その廃墟が 廃墟のまま残されています。

廃墟の壁に立つマリアさんです。この壁が、ここに建てられてから、1000年近い時間が 流れています。

ここに、このマリアさんが立っているから、この廃墟で、こんなにも、安らかで、おだやか な時間を過ごせるのか?この廃墟の中にいるから、マリアさんが、これほどまでに、美しく 優しく明るく憂愁に見えるのか?どちらでしょうかね?

http://www.shapefree.com/newjpg/P5303705.jpg
新緑の中の廃墟です。美を超えた美も、人智を超えた美も、あるのですね。秋や冬の廃墟の 中の彷徨も、じつに、いいですけど、新緑の廃墟を見直しました。

http://www.shapefree.com/newjpg/P5303659.jpg
ここへ来ると、この話を出さざるを得なくなります。このオルバル(ORVAL=VAL D'OR=黄金 の谷)には清らかで水量の豊かな泉があります。

写真はマチルダの泉の案内板です。イタリアの名門貴族のトスカーナ伯爵夫人のマチルダ (=マテルド)は、夫だったこの地の領主の死の直後に、気分転換に、狩に出て、途中で 泉のほとりに腰を下ろした時、金の指輪を泉の中へ落としてしまったのです。

その時に、泉の中から、1匹の大岩魚が指輪をくわえて、水面から飛び跳ねて、マチルダ に指輪を返したのです。

マチルダは、喜んで、「ここは黄金の谷=オルバルよ」と叫びました。それがオルバルの 地名伝説になりました。

私が、この話に、こだわるのは、指輪のデザインです。情報の正確さで名高いミシュラン のガイドブックが石はダイアモンドである、と書いています。

たぶん、アントワープのダイアモンドの業界の影響だと思われますけども、ダイアモンド であることになっています。

まあ、常識的には、ルビーか何かでしょうし、池のそばのカラーの案内板の指輪デザイン もルビーらしく見えます。

ダイアモンドだとしたら、原石ですよね。アルデンヌからは十字軍の総大将や主力部隊が 出ています。だから、ホントウに、マチルダの指輪の石も、ダイアモンドであって、原石 を槍の先端につけていたと言われる十字軍の文化の影響かもしれません。

第一次の十字軍遠征はマチルダの生きていた時代の出来事です。その総大将は、この近く にあったナデシコの古城の城主です。

面白いのは、原石が、3個、セットされているデザインであることです。このマチルダの 泉の伝説は、もっと、ダイアモンドの販促物語に活用されて良いのではないでしょうか?

魚を大岩魚と決めたのはイヌイ仮設です。このあたりの川には、岩魚の仲間のマス科の魚 がイッパイいて、中にはモノスゴク大きなサイズの魚もいます。

渓流のキングで、肉食の岩魚は川の水中を流れているモノなら、何にでも、飛びついて、 口にくわえたがる習性があります。それから、水面上の空中を飛んでいる昆虫を獲って、 食べる習性から、水面から空中へ、高く飛び跳ねるのも、得意です。

じつは、この岩魚の仲間の魚の卵が、じつに、美味いです。ベルギーでは秋にアルデンヌ 高原の中の特定のホテルでしか食べられませんけど、ドイツでは、スーパー・マーケット でも、年中、簡単に買えます。

活きた魚から取ったばかりの超新鮮な卵ですと、最上級のキャビアでも、真っ青なくらい の絶品中の絶品です。しかも、値段は安いです。

戻る

All Rights Reserved, Copyright(C) Hiromi INUI 2000-2006