「売れる品質の開発にグレードの進化が必要な時」

ある商品が売れていて、別な商品が売れていない、と認識されている現実には、どのような 事実があるのでしょうか?

いま、「ある特定の商品」が売れているのか?売れていないのか?それを決めている判断に は「きわめて」主観的な部分があります。

じっさいに、多数個が売れていても、売りたい人の数が多くて、売りたい商品の数がもっと 多数であれば、「売れていない」と判断されることになります。

要するに、売れているのか?売れていないか?という事実を決めているのも、需要と供給の 関係なのです。

売れているという事実は、需要数に比べて、供給数が足りないことを意味しています。です から、売れるためには、供給数がたりない現実を創りだす必要があるのです。

ダイアモンドが世界的に売れていないのも、日本国内では演歌ジュエリーが売れなくなって いるのも、じっさいには、多数個が売れているのに、供給数=売りたい数が、もっともっと 大幅に多い現実があるからです。

しかも、その供給数を減らすことが至難なのです。日本のジュエリー生産会社のケースでは 演歌ジュエリーしか生産できない会社ばかりですから、ミンナで、演歌ジュエリーばっかり 売っていますので、ますます、供給数が過剰になって、ますます売れなくなっています。

ダイアモンドの場合は、世界のトータルでは供給金額は減っています。原石鉱山からの原石 の供給金額はトータルでは減りつつあります。

けど、ダイアモンドには品質がありまして、品質別に、市場(需要)が違っていますから、 ダイアモンドのケースでは、品質別の需要と供給の関係がポイントです。

じつは、具体的な個々の品質の細部の明細な需要と供給の関係は、誰にも、正確には分から ないのですけども、現場で仕事をしている現場の人間の感覚では、ホワイト系の中級品質の 需要が過剰ぎみです。

高品質品は供給が不足しています。たとえば、ピンクを中心にしたファンシーカラーでは、 モノスゴク大幅に不足しています。

ファンシーカラー以外の石も、2カラット以上の大粒石は同じです。Fカラー以下のカラー の石でも、もっともっと大粒なサイズになれば、大粒になるほど、不足しています。

たとえば、2カラットでも、Fアップなら売りやすいですが、IJカラーなら、売りやすい とは言えません。けど、Iの3カラット以上のサイズなら、売りやすいです。そして、大粒 になれば、なるほど、売りやすいです。

ダイアモンドは、高品質であれば、あるほど、大幅に不足しています。手に入れば、売れる のですが、めったに、手に入りません。ですから、手に入れた会社でも、急いで、売るよう な売り方はしません。

ぎゃくに、低品質品で、純然たるアクセサリー品質に徹しているブラウンの石の場合には、 鉱山会社のリオティントのポリシーのお陰でしょうか、相場が上がらないように抑制されて いるようでして、値段が低価格に安定していますから、つねに、コンスタントに、安定して 売れています。

何と言っても、天然ダイアモンドですし、アクセサリー材料用としては、美しいですから、 ユーザーの視点から見て、値段がじゅうぶんに安ければ、売れるわけです。

ダイアモンドの場合、Gカラー、および、それ以下のカラーの品質が供給過剰になりやすい です。サイズでは1カラット、および、それ以下です。

供給可能数量が多いですので、宝石品質にはなり得ないのですから、アクセサリー材料用と しては高品質ではあっても、特別に希少な宝石ではなくて、アクセサリー材料用の品質なの ですが、調子に乗りすぎて、誤解や錯覚や、まちがいや、うぬぼれや、ゴマカシや、サギ的 考え方や、その他、いろいろあって、地球の需要と供給の関係を無視して、宝石的な品質に 「近い値段に」成り上がっていたのです。

じっさには、品質別の世界の需要と供給の関係は、具体的に、正確には、誰にも確認できて いませんので、言葉に出すことは、ためらわれるのですが、1980年代の初めごろから、 「慢性的な供給過剰」がつづいていて、今後も、つづきそうです。

GとかHとかいう「グレードの記号を見た感じ」ではDFに近い品質に感じられますから、 DFに近い値段になりやすいです。そのように相場を操作されやすいです。

ところが、じっさいの値段は、じっさいの街の市場内での需要と供給の関係で決まります。 値段は「じっさいの世界中の街の中の市場内での」需要と供給の関係で決まります。

グレードとの関係で、値段が決まりますと、長い年月の間に、さまざまな、誤解や錯覚や、 ゴマカシや、インチキが、蓄積してきて、じっさいの需要と供給の関係とはちがった値段に なってしまって、その値段が、需要と供給の関係に比べ、高すぎたら、売れなくなります。 モノスゴク高すぎたら、モノスゴク売れなくなります。

ダイアモンドの場合、源流の原石の市場相場から始まって、ミンナで、ベストをつくして、 相場の下落を避けようとしますから、値段が高く上がりすぎて、売れなくなっても、需要と 供給の関係に見合って、売れる値段に値下がりするまでには、モノスゴク長い時間が必要に なりますから、もしかしたら、30年間ぐらいは、かかるのかな?と私個人的には心配して いるわけです。

どうせ、売れないなら、その理由は、ダイアモンドの場合は、単純に、値段が高すぎるから ですから、いっそ、ただちに、暴落して、需要と供給の関係の現実に見合った値段までに、 値下がりしてくれたほうが、日本のジュエリー会社には、ありがたいのですけども、そうは なりにくいですから、深刻なんです。

けど、原石鉱山の産出額は減りつづけていますし、トータルではなく、個々の品質別の需要 と供給の関係を、個々に、具体的に詳細に、検討したら、さまざまな面白い数字が出てくる ことでしょう。

最近のアントワープの原石市場の実態では、世界の主要な原石ソース(デビアス、ロシア、 リオティント、カナダのBHPなど)からの供給の割合が、減りつつあって、それ以外の、 たとえば、アフリカのアンゴラなどのソースからの供給の割合が増えつつあります。

最近は、ダイアモンドの業界は世界的に沈滞していると考えられがちですが、アントワープ の原石市場では、誰でも「自由に買える」、世界の小規模な原石のソースからの供給割合が 増えつつあって、かなり、活気に満ちています。「オレタチの時代が来た」などと言って、 「わが世の春」を謳歌している「若者たちの顔」も見られます。

デビアスのシェアは、今では、世界トータルの40%以下に下がって、さらに、もっと下降 する傾向にありますし、リオティントでも、市況の不況に対応してなのか、今のところは、 ポリシーとして、増産も、新規の原石の鉱山への大規模な開発投資も、回避しているように 見えますし、主要な大ソースでは、ロシアだけが供給を増やしている感じです。

いずれにしましても、ダイアモンドは品質別の需要と供給の関係がポイントです。供給不足 の「実態」の「具体的で正確な理解」が必要です。

まず、ファンシー・カラー、そして、大粒石です。「タカラモノ品質であるFカラー」より も下のカラーのホワイト系の品質の場合でも、大粒なサイズになればなるほど、供給が不足 しますから、良い条件で、売りやすくなります。

カラーが下がっても、大粒なサイズなら、問題ないわけです。5〜6カラットとか、もっと 大粒なら、かなり、カラーが下がっても、世界的には、売りやすいでしょう。

要するに、ダイアモンドの相場や、売れる、売れない、を決めているのは、じっさいの街の なかの需要と供給の関係なのです。

名前だけがダイアモンドであっても、誰もが取り扱える石なら、「商品としては」希少価値 が売り物である「ダイアモンドではない」わけです。

ダイアモンドを貴金属にセットしたアクセサリーが「ジュエリーであるわけがない」です。 「誰もが買えるジュエリー」なんか、ジュエリーではないでしょう。

アナタ一人にしか買えない「ホントウに希少なアクセサリー」がジュエリーでしょうから、 ダイアモンド・ジュエリーなら、ホントウに希少な「宝石品質」ダイアモンドをセットした アクセサリーであるのが、当たり前なんですよね。

「品質別」の需要と供給を考えると、既存の「品質」に問題がありませんか?ダイアモンド の品質とは、これまでの長い間、「グレードである」ことになっていました。

要するに、今後も、その通りで、ありつづけるなら、既存のグレードには、決定的に大きな 問題がありませんか?

売れない理由が、品質別の供給過剰であり、供給過剰な品質が多いから、供給不足の品質を 創りだして、その供給不足の品質の数を、永遠に増やしつづける必要があるのなら、「既存 のグレード」(=既存の品質)の改革が必要になりませんか?

もし、グレードが品質なら「品質には進化がありえない」ことになりませんか?ですから、 新しい品質=新しいグレードを開発する=新しいグレードを創造する、必要があります。

市場は永遠です。市場は進化しつづけています。永遠に進化しつづけているから、市場は、 永遠なのではありませんか?

ダイアモンドや宝石の文化や価値観は、20世紀に完成された(=完成されたかのように、 誤解されたり、錯覚されたり、ごまかされたりしていた)グレード信仰によって、絶対的な 存在として固定されたから、いま、「ほろびつつある」のではありませんか?

市場は(=環境は=宇宙も、地球も、生き物も、人間も)進化しつづけています。そして、 進化しつづけているから、永遠なのです。

進化しつづけている市場に対し、絶対的な存在に成り上がって、「さからった」。だから、 既存の従来型の古い業界型のダイアモンドや宝石の文化や価値観が、市場から見捨てられた のではありませんか?

市場は変わりつづけています。進化しつづけています。「進化」とは、善ではありません。 進歩でもありません。宇宙や、地球や、その中の小さな1部分である人間の「運命」です。

過去から現在、現在から未来、への「道」なのです。前へ、前へ、進むしかない、のです。 永遠に、存続していくためには、永遠に、変りつづけるしかないのです。永遠に、永遠に、 「進化しつづける」しかないのです。

具体的には、ホワイト系のカラー品質なら、DカラーよりもベターなCやBのカラー品質が 面白いです。Cカラーならロシアとカナダから産出します。

カナダからはBカラーとしか表現しようのないようなカラー品質の石も出てきます。CやB のカラーなら、中粒石でも、小粒石でも、絶対的に希少ですから、使えますね。

ホワイト系のファンシーカラー「=新しいファンシー・カラー」の登場です。ピンクなどの ファンシーカラーと組み合わせてセットしたら、新開発の「ダイアモンド・ジュエリー」に なりませんか?。

それから、やっぱり、原石が面白いですね。原石の中には、まだまだ、まだまだ、未開発の 「既存の古いグレードには固定されていない」新しい品質がイッパイ残っています。サイズ だって、巨大なサイズがあります。

今のダイアモンドの市況や文化の沈滞は、市場という名前の神さまからの絶好なプレゼント なのでしょう。

立ち上がって、ダイアモンドの文化や価値観を大改革せよ!という神さまからのアリガタイ 命令なのでしょう。

今回のトップの写真はモーゼル川です。今年の1月のヨーロッパは、雨の日が特に多くて、 動きにくかったですので、イチバン身近なモーゼル川です。

私も、私なりに、ヨーロッパの国内のベストやベターな商品や文化や自然との新しい接点を 増やす目的で、そして、ベターな多数の写真撮影の機会を増やす目的で、新しい転換を志向 していますので、「近所の川としての」モーゼル川との別れの時期が近づいているのかな? というセンチメンタルな想いもあります。

モーゼル川は、ヘアピン・カーブをくりかえしながら、流れています。地図上の直線距離に 比べたら、じっさいの流れの長さは2倍もあります。

そのヘアピン・カーブのなかで、最大で、イチバン有名なヘアピン・カーブです。この写真 は「その大カーブ」の片側です。

左側の尾根の上に教会があります。その尾根の反対側にもモーゼル川が流れていますから、 写真の左側の尾根のずーっと遠方の先端がヘアピン・カーブの先端になります。

マリエンブルグ(Marienburg)と言いまして、イーダルからは近い景勝の地で、歩いて楽しい 観光地なのですが、チョット、カーブの長さが長すぎ、写真に撮りにくい面もありまして、 このサイトへ登場する機会は少なかったです。

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上の写真の教会の庭から、何とか、尾根の両側を流れるモーゼル川を見れる場所を見つけて、 ムリヤリ撮った写真です。

この尾根を回りこんで、ヘヤピン・カーブに蛇行して、モーゼル川は流れています。こんな 大きくて急なカーブを、えんえんと、くりかえしながら、流れています。

面白い事実ですが、モーゼルは大河ですから、大小、さまざまな支流があります。その中の ごく、ごく、ごく、チッポケな、小さな支流でも、クソまじめに、本格的なヘアピンカーブ をくりかえしながら、蛇のように、流れています。

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上の教会へ登るハイキング・コースで見つけた柳の仲間の木の芽です。さすが、ブドウ畑の あるモーゼル河畔ですから、春の来るのは早いです。特に、世界的な気象異変である今年は モノスゴク早そうです。

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このサイトに登場する機会の多いヘアピンカーブです。クレーフと言いまして、モーゼル川 の最大の支流であるザール川のペアピンカーブです。

上記のマリエンブルグのヘアピンに比べたら、スケールは小さいのですけど、小さいから、 展望台から、全体像を一望できまして、人気があります。ヨーロッパの川にヘヤピンカーブ は多いですが、展望の良さでは、ヨーロッパを代表するヘアピンです。

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このように、つねに、観光客の多い場所です。

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これもモーゼル河畔の写真写りの良い風景の1つです。コッヘム(Cochem)の街の河岸の古城 です。コッヘムはアントワープから日帰りのクルマの旅の適地ですが、ご覧の通りワインの 産地です。古城の下の丘にもブドウ畑は広がっています。田舎のホテルはコストが安いです から、やはり、週末の1泊が楽しいでしょう。

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