「白熊が絶滅しつつある地球上で、アナタは、何年、生きられますか?」

この夏はヨーロッパも異常気象です。一口にヨーロッパと言いましても、いまのヨーロッパ は南北も東西も長く、その総面積は日本の数十倍以上あるでしょうから、さまざまです。

おおまかに言えば、南部のヨーロッパが酷暑・カンバツで、北部のヨーロッパが寒冷・長雨 でした。

私が住んでいるドイツ中西部あたりは、その中間で、寒くて、雨がふりつづいたり、逆に、 暑くて、快晴の日がつづいたりしました。

ヨーロッパの夏は乾期ですから、ふつうの年なら、夏は、小雨ぐらいしか降らないですし、 特別に降っても、激しい雨が何日も降りつづくようなことはないです。

神さまからの贈物の=草木に快適なシャワーのような小雨が、1週間に、何度か、短時間、 降るのがヨーロッパのふつうの夏です。

暑くなっても、北国ですからね、猛暑にはならないです。空気が乾燥していて、風が適度に 冷たくて、日本の信州の高原のような、爽快な夏です。

それが、今年は、1973年いらい、ヨーロッパに、ひんぱんに、滞在したり、長年、定住 いたりしている私が経験したことのないほどの、両極端の厳しい夏になりました。

快晴になって、暑くなっても、激しい雨が降りつづいて、寒くなっても、その異常な気候が 「異常なまま」長くつづくのです。

しかも、ヨーロッパの各地で、まるで、違った気候が出現するのです。日本からのメールで 酷暑見舞いをいただいても、その間のドイツは、異常な冷夏だったりして、ビックリしたり していました。

とにかく、ドッチに異常になっても、「極端」に異常になりますから、タイヘンです。私は 日本時代からの年季の入った「山屋」ですから、服装や靴などの備えの面では、いつ、何が 起こっても、ただちに、ラクラク、適応できますけど、いまの街の生活に適応してしまった 人たちには、タイヘンを通りこしていたことでしょう。

今年ほど私の山屋の生活スタイルをうらやましがられた年はなかったです。「イヌイさんは イイな。いつ、どこで、何が起こっても、まったく困らないんだからね。」とか、何とか、 まわりから、毎日のように、言われつづけていました。

今年は、引越しをしたり、さまざまに、タイヘンつづきでしたので、夏休みは、取らない、 取れない、つもりでいたのですが、アメリカの仕事仲間に、強引に、アルプスへ、引っ張り 出されました。

「会いたい」「会って、相談したい」「けど、異常気象のヨーロッパには、行きたくない」 「ツェルマットなら、どうだ?」「あそこなら、天気は、イイだろう」「コッチがアメリカ から、遠路、出て行くのだから」「アナタも出てきてくれ」こんな勝手な理屈!聞いたこと がないのですけど、「千人力」の相手ですから、従いました。

けど、冷静に考えたら、これは、意外に、妙案かもしれません。世界中には、ツェルマット なら、行ってもいいと思っているエライ人や忙しい人は、少なくありませんからね。

空路でのアプローチは至便、小さな街ですが、東京やパリなみの最高度の最新の都市機能を 持っていますから、誰でも、快適に、安全に、効率良く、滞在できます。

それに、ヨーロッパでは、特別に、特異に、天気が良い場所です。アルプスの中心部の高峰 に囲まれている谷間ですから、夏は雨、冬は雪が、おおくは降らないです。年間を通じて、 晴れの日がおおいですが、カンバツもあり得ない場所です。気象面では、アルプスの地形が 創りだしたヨーロッパの奇跡の天国です。神さまの傑作です。

山の中にしては、やや、コストが高いですけど、そのコストに見合ったホテルもレストラン も銀行も病院も店なども多々あります。それでも、そのコストはロンドンなどに比べたら、 はるかに安いです。

私個人は、相談の時間いがいは、街からは離れて、超・至便な、高速ケーブルで上がって、 アルプス山中の山小屋へ泊まれましたから、私自身のコストは安かったです。

いまの自宅からですと、空いていて快適な田舎道と高速道路で、2時間、アルザスの山里の ホテルに着いて、1泊。クルマをホテルの庭のタダのパーキングへ停めて、翌朝、ホテルの 若旦那のクルマで、コルマールの駅まで、送ってもらって、超快適な特急電車と、登山電車 を乗り継いで、標高1600メートル以上のツェルマットのセンターの駅に着きました。

駅には、山小屋の若旦那が電池自動車で(自然保護のため、昔からガソリン車の通行が完全 に厳禁されていますので)迎えに来てくれていました。

街のなかのホテルからですと、美しく飾られた馬車が迎えに来てくれますけども、街から、 はるかに、高く離れた山小屋の場合、別の本格的な登山電車か、電池自動車+ケーブルか、 電池自動車で行きます。もちろん、タクシーも電池自動車です。

フランクフルトなどのドイツ国内の空港や鉄道駅へ行くよりも、フランスのアルザスの山里 へ行くほうが、時間は、少しだけ長いですが、空いた道ですから、うーんとラクです。

心配なのは、アルザス北部のストラスブール市に、拡大ヨーロッパ連合国の国会がある関係 もあって、アルザス空港〜パリ空港、アルザス鉄道駅〜パリ鉄道駅の往復も、快適で、至便 ですから、その事実を知ったら、将来、アメリカの仕事仲間たちもアルザスの熱烈なファン にならないか?です。

世界でも最高の田舎文化を持った田舎ですからね。しかも、その滞在コストはツェルマット に比べたら、はるかに安いです。ヨーロッパ屈指のワイン産地で、世界トップクラスの美食 の山里です。海の幸料理も美味いミシュランお勧めのレストランもあります。フォアグラの 特産地でもあります。

ローカル・カラーの濃厚なカラフルな田舎ですから、写真写りが良い旅先です。デジカメの 愛好者が増えていますからね。やがて、私の仕事仲間のなかに、アルザスの熱烈なファンが 増える心配は、おおいにあります。

ムカシなら、世界の宝石屋さんたちには、アルザスなんか、ただのド田舎だったのですが、 いまはデザインや美術の好きな宝石屋さんたちも増えてきて、コッチの=新しい宝石文化の 宝石屋さんたちは、ワインも美食も特別に好きで、ITに強くて、カメラの才能にも恵まれて ますから、コッチの宝石屋さんには、アルザスの潜在的なファンも多そうです。ですから、 よけいに、心配です。

今回の写真はアルプス2007夏です。今夏は、私には、これまでで、最短期間(数日間)の アルプス滞在になりましたけど、それでも、じゅうぶんに、楽しかったです。

今回のように、アルザス滞在の日数を延長するようなスタイルのアルプス訪問なら、今後は 気軽に気楽にアルプスへ写真を撮りに行けるかもしれません。もしかしたら、このサイトの アルプスの写真が、年間を通じて、増えるかもしれません。

今回は日本の方々への残暑見舞いです。と言いましても、私のサイトの写真は、公開日から 2週間以上も前の季節のなかで撮っているケースがおおいです。

公開日の直前に、いつ、何があるか?分からないですし、急な長旅に出る可能性もあって、 あらかじめ、写真の送信を実行しやすい通信環境から、6枚の写真を送信しておいて、私が 安心するクセがついています。

今年のような異常気象ですと、公開日ごろの日本は、冷夏である可能性もあるのですけど、 例年の東京の残暑を念頭に、残暑お見舞い申しあげます。

同じ地球上の北半球の北国の気象ですから、日本とヨーロッパの気象の傾向は似ています。 日本の気象に異常があれば、こちらの気象にも、同じような異常があります。

けど、今年みたいに、場所によって、寒かったり、暑かったりで、その違いがおおきいと、 日本もヨーロッパも南北に長いですから、その異常の表現方法が、タイヘンです。

ヨーロッパにはアルプスがあります。ヨーロッパがヨーロッパであるのはアルプスのお陰で ある、と言っても過言ではないくらい、ヨーロッパの自然や文化の形成に、決定的に重要な 役割を果たしている存在です。

日本アルプスより、はるかに巨大な山地です。西端はフランスの地中海岸のニースのあたり の岩山からスタートして、東端はオーストリアのウィーンの森の近くへしずむまで、東西に 長い山脈のタテの長さは600キロを越えています。

海洋底の移動で、太古にはインド洋の南に浮かんでいた島であったイタリアが、北上して、 ヨーロッパ大陸へ激突した際に誕生した、地面の隆起の結果ですから、アルプスの南側は、 すべてイタリア国内です。

アルプスの北側はフランス、スイス、オーストリアです。オーストリアの北側のドイツ国内 にもアルプスがありますが、それはイタリアとオーストリアの国境になっているアルプスの 主脈の氷河のある高い高峰の前山の3000m級の岩山です。雪は降りますが、大きな氷河 はありません。

アルプスは、その山の、高さも、険しさも、日本アルプスとは、まるで、違います。氷と雪 と岩だけの、草木のない、高山帯の部分がおおいです。4000mを越える高峰がタクサン あります。最高峰は4800mを越えています。山地のヨコ幅も広いです。

じつは、私自身も、ヨーロッパにはアルプスがあるから、そのアルプスのある環境で人生を 生きたくて、ヨーロッパへ移住した者です。

アルプスには氷河があります。この氷河がヨーロッパの自然や文化や社会を守り育ててくれ ました。たぶん、日本の巨大なダムの数千個分以上の水を、長大な氷河のなかの固体の氷の カタチで、アルプスは蓄えてくれているはずです。

ですから、ヨーロッパには水不足がありません。アルプスの氷河を水源としているライン川 やドナウ川やフランスのローヌ川やイタリアのポー川などの大河の恩恵を得ていない、南欧 の先端の地方などでは、ときどき、カンバツがありますが、ヨーロッパ全体としては深刻な 水不足の被害が発生することは少ないです。

その神さまからの贈物の氷河が、長年の地球温暖化の影響で、やせ細ってきました。私自身 が直接に自分の目で見てきた、最近の30年間ほどの間でも、アルプスの氷河は、ずいぶん 小さくなりました。

南極や北極の氷山も、どんどん溶けていて、氷上生活の白熊などの大型動物の多数が氷上の 楽園を失って、絶滅の危機に直面していたり、地球上の氷の量の減少は、地球上の海や空気 の温度や流れを異常に変えて、異常気象の異常の度合を、さらに、いっそう異常にしている ようです。

経済の高度成長には、大量の二酸化炭素ガスの発生が必要な面もあるのでしょうが、中国と アメリカの経済成長至上主義の2国だけで、世界のCO2ガスの半分以上を、長年、発生させ つづけている現状は異常ですね。

毎年の異常気象が、ますます極端に異常になってきているのは、神さまからの自然破壊への 警告のメッセージが、ますます厳しくなっていることを意味しています。

異常気象は、自然破壊で、健康を奪われて、イノチの危機に直面している地球の悲鳴です。 その悲鳴が、毎年、急激に、ますます激しくなっているのです。もう、今のままの産業構造 では、中国もアメリカも高度成長を志向することは、神さまに許されないでしょう。

近い将来に、両国内に、過去に前例がなかったほどに大規模な、モノスゴイ自然災害が発生 するかもしれませんね。

両国とも、超大国ですから、政権の政治的な基盤を安定的に維持する手段には、経済の高度 成長がベストなのでしょうけども、その結果である、地球の自然破壊をとめられるパワーを 持っているのが、神さまだけであるとしたら、地球や人類の未来は、悲しいですね。

白熊やアザラシなどが絶滅した後の地球上で、人類が、長く、幸せに、生存しつづけること ができるとは、考えにくいです。

今年、ベルリンの動物園で、白熊の赤ちゃんが誕生しました。巨体の両親とは、まったく、 かけ離れた、小さな小さな、モノスゴク可愛い赤ちゃんでした。

そのあまりの小ささに、そして、可愛らしさに、ドイツ中が感動して、何百万人もの来場者 がベルリン動物園へ押しかけました。あれも、神さまからのメッセージだったのでしょう。

何千万年も、人類の祖先や、人類と一緒に、地球上で、共存してきた、白熊やアザラシたち が絶滅した後に、私たちは、何年、何十年、生きていられるのでしょうか?モノスゴク異常 な気象と、想像を絶した過酷な天変地変のつづく、耐えがたい地獄の環境のなかで、人類も 絶滅していくことになるのでしょうか?

アルプスの氷河の上は、私には天国です。そこに立てることは幸せです。そこは私のカラダ やココロの健康の源泉でもあります。けど、そこで、神さまからの厳しい警告のメッセージ に直接に対面するのは、そのまま、そこで、死にたくなるほどツライです。

今回のトップの写真は、その氷河上のスキー場です。雲のなかから頭を出している岩山は、 マッターホルンです。マッターホルンのイタリア側の南壁です。ツェルマットの谷の源頭の 氷河上には世界でも最大級の規模のサマー・スキー場があります。

冬の南半球ではなくて、真夏の北半球の山のなかで、スキーができるのですから、世界各国 からスキーヤーたちが集まってきます。

イチバンおおいのは世界各国のオリンピックやワールド・カップの選手を目指している若者 たちと、そのコーチたちです。

一般の観光客もおおいです。世界の熱烈なスキー愛好者で、夏のこの氷河の斜面に立たない 人はいない?かもしれないほど、世界中から集まってきます。

アルプスの氷河上には、ほかにも、幾つかの夏スキー場があって、特に、南フランスには、 雪山のリゾートとして、優雅な暮らしを愛好される方々には、熱烈に愛されている、高級な スキー場もあります。

けど、スポーティーなスキー場としては、ここがイチバン人気が高いです。世界のトップを 志向する若者たちの「真夏の」トレーニング場として、適しています。ここの夏スキーから 今年のスキー・シーズンは始まるのです。

世界中から、金メダルの候補選手や、そのほかの多数の候補選手や、そのコーチたちが所属 しているティームが集まってきますので、たぶん、世界の最新の技術面や用具面や練習方法 の情報などの収穫もおおいのでしょう。

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ここはアルプスの主脈上のスイスとイタリアの国境です。標高は4000mぐらいで、ここ の氷河の厚さは数十メートル以上あります。もっと、はるかに厚いかもしれません。ここに 立っていると、氷河が融けて、やせ細っている、実感はありませんが、ここから滑り降り、 1000mぐらい下のケーブル駅の近くへ行きますと、氷河の割れ目が増えて、その割れ目 を水が流れていて、小川のような状態になっていたり、氷河が消えて、岩場になっていたり していて、スキーを脱いで、歩かされますから、暗い気持にさせられます。

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それで、さっさと、標高2000mぐらいの下の山里へ下りました。この山里がアルザスと 1セットになっている私の今のヨーロッパの故郷です。もしかしたら、私は、ここで、死ぬ ことになるのかもしれません。

ツェルマットの街とは違って、物価も安くて、静かです。ツェルマット一帯の高速ケーブル のシステムの中心になっているケーブル駅があって、イタリアへ行くのも、スイスの山中の どこへ行くのも、便利です。山のなかですけど、眼下には、高度な都市機能を持っている、 ツェルマットの街がありますから、洗剤などの補充にも、高速ケーブルで、カンタンに街の 店を往復できます。

山羊、羊、牛などの牧場が産業のベースになっている山里です。けど、いまの最大の産業は 山小屋風ホテルとか山小屋とか山小屋風レストランとか、観光事業でしょう。レストランの なかには、かなり、味のレベルの高い店もあります。

アルザスが世界最高の田舎なら、ここが世界最高の山里スイスのなかでも、ベストのなかの ベストな山里かもしれません。

頭上にはマッターホルンの北壁がせまっています。この山里とアルプスの岩壁と氷壁の高峰 のあいだの緑の草原はアルプス最高のお花畑です。

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