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私の目には、中南米系の混血の黒人のように見えましたけども、相手がアメリカ人である、 と自己紹介しました。 そして、お互いに、ワインを飲んだりして、親しく話し合っていたら、突然、マジメな顔に なって、いわく、「今回のアメリカの大統領選挙では、オレタチ黒人や中南米系の少数派の 人間の目から見たら、民主党が勝つぞ。そして、もし、勝ったら、民主党政権は長くつづく 可能性が高い。その場合、民主党政権なら、伝統的に中国重視の政策をとる。日本の立場が 弱くなる。日本国民は、その点に、どのような対策を考えているのだ。」 彼と同じテーブルに座っていた他の白人たちが、あわてて彼の話を制したのですが、もう、 手後れでした。 とにかく、最近では、日本の未来に関しましては、めったに、明るい展望の話は、聞けなく なりましたけど、酒席の雑談のなかとは言え、初対面の外国人にまで、まともに、指摘され ましたので、ビックリしました。 9月中旬に、日本人女性の貴金属デザイナーの小林アオイさんが、ドイツ人のご家族と一緒 にイーダルへ来られました。 アオイさんは東京の近くの埼玉をベースに、いま、日本で活躍されている若手のデザイナー さんです。彼女の作品は演歌ジュエリーではなくて、いまのモダンな服装に似合う、モダン なデザインです。これまでも、このサイトで、何度か、ご案内しています。 彼女の夫は、ドイツ人の好青年で、日本語もドイツ語も達者、実務に強いビジネスマンで、 彼女と一緒に日本に住んでいます。 アオイさんの作品は、日本でも、ドイツでも、売れてきて、将来有望ではないか、と私の目 には見えていたのですが、何と、今回は、突然、「近い将来に、パリへ移住したい」と言い 出されました。 いまのままで、日本で仕事をつづけていても、明るい未来は開けない、ごくチッポケな成功 しか期待できない、それなら、パリへ出て、もっと、大きな可能性に賭けてみたい、という ご意向でした。 私は、ビックリしましたけど、このまま、日本で仕事をつづけていても、明るい未来は期待 できない、というお気持は「よーく」理解できました。 いまの日本の生活と仕事は、そのまま、つづけていき、当面は、日本半分、パリ半分の生活 と仕事になるそうです。 確かに、日本に居たら、100%、ダメであるならば、まだ、若いうちに、もっと、可能性 の大きなパリへ出たい、というお気持は分かります。 それほど、日本の現状や、未来の展望は、厳しいのでしょうね。ですから、いまでは、日本 を出たい日本人が増えているようですね。 この点で、最近の私がイチバン驚いた出来事は、今年の8月のツェルマットの周辺の山道で 出会った日本人の幼い少年や少女たちのグループから聞いた話でした。その出来事は、この サイトの9月20日公開分で、ご案内しました。 今年、これまでに、お会いした、あるいは、今年の今後に、お会いする予定の、日本からの 若者たちからも、何度も、脱日本志向に関するご希望をお聞きしています。 さらには、日本の中高年の方々からは、日本のムカシからの地方都市の商店街が老衰して、 荒廃して、多数の市場そのものが消滅しつつある、厳しい現実をお聞きしています。 私の場合には、私自身が、日本を出てしまった日本人ですから、脱日本を志向される方々の お気持や、ご希望は、身にしみて、理解できます。 けど、それにしましても、私が、そんなことを考えて、もがき苦しんで、試行錯誤していた 1970年代の日本に比べて、いまの日本の現状や未来展望は、もっと、はるかに、厳しい ようですね。 けど、たほうでは、楽観的に割り切ってしまえれば、脱日本は、実行しやすくなった、日本 を出やすくなった、とも言えるかも知れませんね。 私の場合は、たった一人で、脱日本を志向して、それを実行してしまったから、そう言える のかもしれませんけども、同じ地球の上ですし、同じ地球人が住んでいる場所ですからね、 じつは、日本国内の引越しと、あんまり、変わりはないことかもしれません。 もしかしたら、たぶん、「向き、不向き」があるかもしれませんよ。同じ日本人の中にも、 「適正」があるかもしれません。 日本人の中には、日本に住まないほうが、幸せであるような日本人も少なくないのかもしれ ませんし、ぎゃくに、日本でなければ、生きていけない日本人もいるのかもしれません。 じつは、日本を出て気がついたのですが、日本のほうが「きゅうくつ」ですね。日本の国土 がせまいせいもあるのでしょうけど、大きな大陸の住人のなかには、さまざまな性格や個性 の人間がいて、誰にでも、自由に、楽しく、生きていきやすいような気がします。 日本は、ある種の人間には、世界で、イチバン住みやすいのでしょうが、そのほかの性格や 個性の人間には住みにくい国なのではないか?日本を住みにくいと感じている、そのほかの 性格や個性の日本人は、日本を出てしまったほうが、幸せなのではないか?そんなふうにも 感じています。 私の場合は、日本を出て、モノスゴク気がラクになりました。広い大陸の国の中には、日本 よりも、もっと、もっと、さまざまに、多様な考え方や、生き方を、自然に、当たり前に、 受け入れてくれる社会があります。 もしかしたら、日本は、変り者たちには、世界でイチバン住みにくい国ではないか?日本を 出て、ほっとして、気がラクになって、私は、そんなふうに感じました。 極東の島国ですから、広い大陸のなかとは違って、特定の性格や個性の人間が、せまい島国 のなかでの競争関係では、長い歴史のなかで、優位に立って、ほかの多数のさまざまな性格 や個性の人間を圧迫したり、殺害したりしつづけてきた結果なのではないでしょうか? 明治維新の時に、長州を中心にした「開国派」の青年たちが、モノスゴク多数、尊皇攘夷派 の勢力に殺害されました。日本民族の長い歴史が育てあげた、日本民族の中では、最優秀、 最有能で、希少で貴重で日本民族の珠玉のような、最も進化していて、進化しやすい性格や 個性を持った若者たちのモノスゴク多数を、失ってしまいました。 もし、いま、彼らの子孫たちが、日本に何十万人か、住んでいたら、日本は、こんな国には ならなかったのではないか?そんな思いがしてなりません。あるいは、第二次大戦の戦場の 日本軍のなかで、「なにがあった」のでしょうか? 世界のほかの国には、日本みたいな国はありませんから、「なにか日本の特殊事情がある」 のに違いありません。 第二次大戦前の時代には「日本人単一民族説」が日本人の優越性を自慢する時の常用表現で あった時代もあったようですが、世界の国際化が進んだ、いまとなっては、そして、日本の 国際競争力が「日本の多くの部分で」、老いて衰えて、劣勢になりつつある、悲しい現状を 踏まえると、じっさいには、極東の孤島の悲劇なのかもしれませんね。 たとえば、私の私的なヤマカンなのですが、1億2千万人の日本人を、性格や個性の違いで 分類して、4千万人ずつ3つに(ごくごく大まかに)分類しましょう。 多数派を占めている8千万人は、日本国内でしか住めない日本人です。日本人単一民族説の 信奉者たちです。変化(=進化)を好まず、保守的で、閉鎖的で、排他的で、世界で日本人 がイチバン優れていると考えている日本人たちです。 じつは、私が「IT原始人」と命名した日本人です。8千万人のなかの50歳以上の人たちの 大部分は、いまでもITを日常的に使っていません。使えないのです。 使うことのメリットも、必要性も感じられず、使いたいとは思っていないのです。むしろ、 嫌悪しているのでしょう。 伝統的な価値観の信者で、変化(=進化)を好みませんから、全世界の全情報を1つにする ITなんか、憎悪しているのでしょう。 ITは世界や人類の進化のスピードをあげます。地球の人間社会の民主化、自由化、情報化、 効率化、国際化を進めます。それは、IT原始人には、苦手で嫌いで迷惑な変化です。 人間の個人文化のなかでも、食文化は最も基本的な文化です。ですから、IT原始人たちは、 日本を出た海外でも、日本食を食べたがります。よっぽど、ムリをしないかぎりは、日本食 しか食べられない、原始的な日本人です。 注意して観察していますと、IT原始人たちは、日本国内でも、特定の食べ物や、特定の少数 の調理方法の食べ物ばかり食べていませんか? このIT原始人たちは、自分たちとは違った文化や価値観の持ち主とは、共存できない人たち です。彼らだけで、極東の孤島のせまい国土を独占してしまっているから、その日本の国内 の外では、生きていけないのです。 そのほかの4千万人は、日本を出ても、幸せに生きていける日本人です。特に、そのなかの 半分ぐらいの日本人は、日本を出たほうが「もっと大いに」幸せになれる日本人です。 出て、どこへ行くのか?日本とは違いの大きな国がベターです。大きな大陸がベターです。 一般に、アジアは損です。人口密度が高くて、貧しいからです。 アジアには、いまでも、アジア的な後進性が根強く残っていまして、社会の自由化や民主化 や情報化や国際化が後れています。 アメリカかヨーロッパがベターです。得です。上記8千万人の日本人たちよりも、もっと、 もっと、開放的で、自由で、民主的な人々が住んでいる社会だからです。 日本の3千万人ぐらいが日本を出て、世界の各国で、日本人として、幸せに生きて、積極的 に活動して、日本国を大きくするのです。そして、日本を国際化して、全世界を日本化する のです。 たほうでは、アジア諸国のなかから、最優良で、最有能な人々を受け入れて、日本人の数を 増やすのです。アジア諸国の人たちは、いったん、日本人になってしまった後からのほうが アメリカやヨーロッパや世界の各国へ「ベターな条件で」入っていきやすいです。地球人に なるには、いったん、日本人になった後のほうが「ベターな条件で」なりやすいです。 地球上の国家の歴史は、「たった」最近の6千年ぐらいの短い期間です。日本国をはじめ、 地球上の大多数の国家の歴史は、もっと、もっと、はるかに、短いです。 国家にはメリットもありましたけれども、マイナス面も多々ありました。国家があるから、 戦争も、税金も、財政赤字も、あるのです。 たぶん、国家の時代は、今後、あまり長くはつづかないでしょう。今後、世界は1つになる 方向へ進化するのではないでしょうか? とにかく、私が日本を出たころに比べますと、ITの進化がありがたいですね。情報の交換が モノスゴク効率よく実行できますからね。 インターネットは世界を1つに結合しましたけども、これからは、もっと、もっと、世界の 密接な一体化が進むのでしょう。 人間は、地球上のどこにでも住めて、どこででも、自分の好きな生活や仕事をできるように なったのですね。日本の現状を嘆くよりも、スバラシイ世の中になった現状に、感謝すべき でしょう。 このサイトの最初の黒人さんからの質問には、状況が状況でしたから、私は無視して、返事 しませんでしたけども、返事したとしたら、下記のような返事だったでしょう。 「日米安全保障条約を締結して、世界でも最強者のアメリカの保護下で、弱者の日本が生存 できるようになってから、60年以上の時間が経っているだろう。その間には、アメリカの 大統領が民主党員であった年も長かっただろう。日本の国の政府も国民も、そのような時代 の生き方には、慣れているはずだ。弱者には弱者の知恵も生き方もあるよ。」 「アメリカと中国の関係がベターになれば、中国と日本の関係もベターになるはずだ。日本 の政府も国民も、そのような時代には、そのような、知恵を働かせて、そのように、生きる のではないか?」 「中国やインドやロシアやブラジルが世界の中で発言力を高めるのは、その国力の成長や、 その国力に見合った、世界における自国の責任(金銭的な負担)の増大を背景に、自然で、 当然のことでしょう。」 「アメリカ1国だけが世界の安全や成長に責任を持っていた時代が終ろうとしているのでは ありませんか?それが世界の環境の進化であるのなら、日本の政府も国民も、それを前向き に受け入れて、その新しい環境へ適応する必要があるでしょう。」 「もう、国家の時代、そのものが、終ろうとしているのではありませんか?これからは地球 が1つになって、個々の私企業や私個人の時代になるのではありませんか?」 「成長も進化も安全も幸福も、個々の私企業や私個人の戦略や才能や努力や技術によって、 自己責任で、実現して、確保する時代になるのではありませんか?」 「ここまで、人類もITも、私企業も私個人も、進化したら、国家なんか重症の大組織病患者 であって、コストばかり高くて、非能率で、当ても、信頼もできず、ただ、ただ、邪魔で、 迷惑で、ときには、まるで、ヤクザみたいな、反民主的、専制的、反人間的な存在なのでは ありませんか?」 今回の写真はハイデルベルグの秋です。ドイツでイチバン有名な観光地です。異常気象の年 の「早い秋」を求めて、前々回、前回につづく、今年のヨーロッパの秋です。 トップの写真は、ネッカー川の対岸の「哲学者の道」から遠望したハイデルベルグの旧市街 と「城」です。あまりにも、有名な「城」ですが、ムカシもいまも、ドイツ・ロマン主義の 聖地のハイデルベルグ観光の看板です。 ハイデルベルグ観光と言えば、ムカシはアングロサクソンの国々と日本からの観光客の数が モノスゴク多いことで、ヨーロッパでは有名だったのですが、いまでは、中国人や韓国人の 観光客の数も「ビックリするほど」モノスゴク多いです。
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